2011年03月

大地震の夜。


相当の落下物のあった事務所


中目黒の8階にある吉田正樹事務所はの方は

全員避難したらしい。

送ってくれた写真によると

相当に無茶苦茶になっているのが解る。


地下のライブハウスGROUNDでは

100名ほどの帰宅困難者


テレビの中では

言語に絶する東北の惨状。



間断なく襲いかかる余震・・・・・


深夜にへとへとになって

帰宅したわれわれ夫婦は

さぞ、酷いことになっているはずの

我が家のドアをゆっくり開けた。

緊張で胃が飛び出そうな気持。


地震直後の興奮から少し冷めていることも

逆にドキドキした気持ちにさせる。



玄関を入って拍子抜けした。

あれ、本が落ちてない。

我が家では廊下に本棚を作っているので

まず、その書棚が目にはいった。


リビングも

キッチンも

ワインも無事だった。



ただ

高い所に飾ってあった

三輪神社と寒川神社の御札が

そっと、床に4枚落ちている。


まるで

そとでみんなの仕事をし終えた

僕たちをねぎらうように・・・・

身代わりとして守ってくれたように・・・




夜が更けるが

やっとメトロに少し動きが出たようで

役者陣が電車で帰宅を始めた。


地下のGROUNDにはまだ

50名以上の人々。


それにしても

自室のある4階から地下2階まで

階段の移動は大変だ。


午前1時を回って

やっと、落ち着いてきた。

また、残っている人はいるが

社員の若者たちが世話をしてくれる。


やっといったん自宅に帰ろうという

気持ちになってきた。

仕方がないので

夫婦で歩きだした。


表参道から

青山墓地

根津美術館


西麻布交差点を越える。



いがいと

いろんな店が営業している。

たくましいとも思えるし

これからこの人たちも大変だと胸がつぶれる。



日赤病院下また歩いて

やっと自宅。


これから

掃除が朝までかなあ・・・・

恐る恐るドアを開けてみた。



時間が経過して

銀座線が復活したり、


いや、渋谷駅が混雑しすぎて

また運休したり・・・・


情報が錯綜するなか

表参道GROUNDにはまだ大勢な人々。




稽古場から帰れなくて

待機していたヴェニスの商人出演者が

やっと、電車に乗れ始めた。



向えに行かせた車は

大渋滞に巻き込まれ

また到着できていない。


もうすぐミッドナイトにかかる。


少しメトロが復活したおかげで

GROUNDの待機者の皆さんもやや減少。


二度目のおにぎりや

パンなども差し入れした。


不明だった

タレントや社員の動向も少しづつわかってくる。




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